手続き・申告の仕方(紙で作成)
「確定申告なんて一度もやったことがない」という方もおられるかもしれません。
ただご安心ください。
そこまで難しいものではないですから、是非、自分でやって見ましょう。
自分でやってみると納税意識も高まるものです。
これまで確定申告をしたことのない「会社から源泉徴収票を貰うだけの方」を対象に確定申告書の書き方を説明したいと思います。
E-taxでの電子申告の方はこの手順をe-taxで行えば大丈夫です。
手順は
- ①源泉徴収票とセルフメディケーション税制の保存書類(領収書等)用意する。
- 明細書に記入する。(ネット上からダウンロード可)
- 明細書の一番下の数字を確定申告書に転記する。(ネット上からダウンロード可)
- 源泉徴収票の内容を確定申告書に転記する。
- 書類を添付
- 2部同封して返信用封筒を同封して所轄税務署へ送付
- 受領した控えが返送されてくる。
- 還付額の通知が郵送されてくる。
- 記載額の還付が指定口座に振り込まれる。
- 会社から渡される書類において住民税から医療費控除が控除されているか確認する。
となります。
Contents
①源泉徴収票とセルフメディケーション税制の保存書類(領収書等)用意する。
「確定申告が大変だ」という人の大半が、書類をそろえずに申告書を書き始めています。
まずは書類を準備しましょう。
書類が集まらないで書き始めてしまうとひたすら面倒な作業になります。
書類さえ全て集まれば何も問題ありません。
②明細書に記入する。(ネット上からダウンロード可)
税務署に行って書類を貰うこともできますが、ネット上のものを印刷でもOKです。
https://www.nta.go.jp/tetsuzuki/shinkoku/shotoku/yoshiki02/pdf/ref2.pdf
2ページ目(明細書の裏)に書き方が書いてあります。
インフルエンザの予防注射の領収書や定期健康診断の結果通知書を見ながら
「1 申告する方の健康の保持増進及び疾病の予防への取組」
を埋めます。
ここの部分に、「一定の取組の証明」(リンク)を見ながら記入します。
⑵次に
セルフメディケーション税制対象の医薬品の領収書を一つ一つ明細書に記入していきます。
領収書について
「2 特定一般医薬品等購入費の明細」
を埋めましょう。
領収書にある通り
ⅰ薬局名称
ⅱ医薬品名称
ⅲ購入金額
をいれましょう。購入金額は税込金額で書いてください。
一番右側に「生命保険や社会保険などで補填される金額」という記載があります。
なんだろう?
というところだと思います。
海外旅行保険関連などだと薬局で購入した医薬品について保険金が出ることがありますので、
そうした補填される保険金をもらっていたらここに記入しましょう。
普通は薬局で購入した医薬品について保険の対象になることがないので、
あまりこの欄は使用されないかもしれません。
ただ、そうした医薬品も対象にする保険があってお金をもらっていたらその対象になった薬の部分に金額を入れましょう。
ただ、いくらもらっていても隣にある医薬品の購入金額がMAXになります。
10,000円もらっていても、対象医薬品が650円であれば、
ここに記載する数字は650円になります。気をつけましょう。
⑶最後に合計額をいれて、指示通り転記すると一番下の数字が出ます。
これで明細書は完成です。
③明細書の一番下の数字を確定申告書に転記する。(ネット上からダウンロード可)
税務署でもらうこともできますが、ネットで確定申告書をダウンロードして印刷して作成することもできます。
https://www.nta.go.jp/tetsuzuki/shinkoku/shotoku/yoshiki01/shinkokusho/pdf/h28/01.pdf
どこに先ほどの数字を写せばいいのでしょうか?
紙で出すときは控えも同じものを作成するので2カ所になります。
※E-taxで作成するときは1カ所で大丈夫です。
④源泉徴収票の内容を確定申告書に転記する。
源泉徴収票の内容を確定申告書に書き写します。
※e-taxにある確定申告の手引きを参考にしましょう。
これで、完成です。
⑤書類を添付
源泉徴収票や本人確認書類は確定申告書の添付台紙に貼り付けます。
(出してしまうと帰ってこないのでコピーはしてとっておきましょう。)
また、予防接種の領収書や定期健康診断の結果通知書については明細書の2ページ目に貼り付けます。定期健康診断の結果通知の結果部分について開示する必要がないので、コピーで結果部分を黒塗りして行って良いことになっています。
また、医薬品の領収書については、明細書に書いたら原本は原則自宅保管になります。封筒などにいれておいて保管するようにしましょう、ただ、平成31年までは医薬品の領収書も税務署に確定申告書と一緒に提出しても良いことになっています。それで、明細書に全部ホッチキス留めして提出することも可能です。
⑥2部同封して返信用封筒を同封して所轄税務署へ送付
税務署に手で持っていくこともできますが、郵送でもOKです。
確定申告の時期は毎年2/15-3/15ですが、還付の申告であればいつでもOKです。
(さすがに12/31が来ていないのに「年収が確定した」といって確定申告書を提出するのは普通は無理です。「まだ年収確定してないですよね」と言われてしまいます。)
自宅の住所を書いた返信用封筒に十分の切手を貼ると
「控え」の方の確定申告書に日付が入った受領印を押して返送してくれます。
これで確定申告は終了になります。
納税者がやるべきことはここまでで終了なのですが、一応この後の流れも書いておきたいと思います。
⑦受領した控えが返送されてくる。
税務署から確定申告書の控えが送られてきます。
「確定申告書の控えを提出してください」
ということを不動産の審査の際に言われることもあったりしますので、大切な書類になります。きちんと保管しておきましょう。
⑧還付額の通知が郵送されてくる。
税務署から確定申告の内容を受けて還付がある場合には、還付額の通知が来ます。
⑴いつ
⑵どこの口座に
⑶いくら振り込む
という記載があります。
⑨記載額の還付が指定口座に振り込まれる。
⑧の通知の額の振込があります。
⑩会社から渡される書類において住民税から医療費控除が控除されているか確認する。
最後に医療費控除の場合には、所得税だけでなく住民税も安くなります。
住民税についても会社で給料から徴収してもらっているという方であっても確認は可能です。
※自治体ごとに少しフォーマットが異なります。
この「医療費控除」の部分に確定申告書に記載した額と同額の記載があるか確認しましょう。
ここまでが基本的には大きな流れです。
この最後の緑色の字の紙に
・住民税の数字がおかしい時の不服申し立て
-について小さい字で書いてあるのですが、それについてはここでは省略したいと思います。